【留学お役立ち情報!】アイルランドの食文化について。【Ireland留学】
農業国として知られるアイルランド。
国土の約80%が農耕地であるアイルランドは、さらにその8割以上が牧畜用の土地として利用されており、牧畜業が盛んなことで知られています。
乳製品や肉類、それらの加工食品や、島国という地理上の特質から、沿岸地域では魚介類もよく食されているようです。
主食その①『ジャガイモ』。
主食として大活躍してきたジャガイモが、19世紀には病気による不作が数年続いた影響で”ジャガイモ大飢饉”が発生し、多数のアイルランド人が、同じ英語圏であるアメリカへの移住を余儀なくされたことは有名です。
それほどに重要視されただけに、アイルランドではジャガイモは多くの料理に使われています。
大きめの皮付きジャガイモをオーブン焼きにした『ローストポテト』や、茹でジャガイモを潰した『マッシュポテト』。肉とジャガイモと野菜を煮込んだ『アイリッシュ・シチュー』等。
有名な『フィッシュアンドチップス』はイギリス料理であり、チップスに白身魚のフリッターをセットにしたもので、『クリスプ』と呼ばれる料理は日本で言うポテトチップスにあたるそうです。
主食その②『パン』。
アイルランド料理といえば、主食の筆頭に上がるのが『パン』で、これは他のヨーロッパ諸国と同じです。
一般的に食されているのが、いわゆる食パンである『ブレッド』と、ブレッドにイースト菌の代わりに重曹を加え、発酵させずに作るという『ソーダブレッド』の2つ。
ソーダブレッドは、フワフワした食感がなく、ざっくりした軽い食感が特徴のようです。
ブレッドに具材を挟む『サンドウィッチ』は、どこの国でもそうですが、ポピュラーなメニューといえます。
イギリスと同じで、大の『紅茶』好き。
好きすぎて、1人1日に平均して3杯は紅茶を飲むと言われているアイルランド人。
国民1人当たりの紅茶の消費量は、意外にも、”アフタヌーン・ティー”と呼ばれる喫茶習慣を貴族たちが好んだことで有名な英国を抑え、トルコに次いで世界第2位となっています。
年間に換算すると、1人当たり約3kgの紅茶の消費量。これは日本人の年間消費量(約1kg)の3倍にあたりますので、相当な紅茶好きと呼べます。
紅茶大好きの国は、意外にも黒ビールの名産地。
有名なのは『アイリッシュビール』だそうですが、世界中の人々から愛されていて、日本でもバーにはほとんど在庫を切らすことがないという、地元アイルランドでも一番名を馳せているのは黒ビールの『GUINNESS(ギネス)』です。
1日に消費されているお酒の半分がこのビールだと言われており、他にも『スタウト』という黒ビールや、程良い苦味のある軽い味わいの『エール』ビール、独特な香りと味わいのある『アイリッシュウイスキー』、フルーティな炭酸のお酒『サイダー』が人気があるようです。
食事上のマナー。
西欧圏では常識となっている『チップ』については、アイルランドのレストランでは料金の10%~12.5%ほどが必要になってきます。
既に”サービス料金”が含まれた金額が表示されているのでもない限りは、チップを支払いましょう。
また、アイルランドでも『ドレスコード』が必要なレストランやバーがありますので事前に予約を入れてから訪れるようにしましょう。でないと入店を断られてしまいますので、ご注意を。
その際には慌てることがないよう、テーブルマナーなどもしっかりと習得しておきたいところです。
アイルランドの1日の食事とは?【朝食】
伝統的な”フル・アイリッシュ・ブレックファースト”。
cafeでは、紅茶(コーヒー)と共に、基本的には、目玉焼き、ベーコン、ソーセージ、ホワイト&ブラック・プディング、ベイクド・ビーンズ、トマトがワンプレートに乗って出てきます。そして、トーストも必ず付いてきます。
ただ最近は日本と同様に、以下のメニューが朝食に出されるなど、簡略化されてきているようです。
・主食であるパン(ソーダブレッド)。
・ポーリッチ(乾燥穀物にお湯や牛乳を加えて煮たもので、砂糖・ジャムなどの甘いものを加える)。
・フルーツなど。
アイルランドの1日の食事とは?【昼食】
日本では間食と呼ばれる”ティータイム①”…甘い紅茶と、ビスケットやスコーンにバターやジャムを塗って頂きます。
昼食は、軽めの食事を提供するレストランやcafeが大半ですが、日に凝った料理を出すことを重要視されたのが昼食だったことから、ボリュームのあるメインの肉料理や、蒸したジャガイモ・ニンジン、野菜スープ、ソーダブレッドなどの、伝統的な食事を提供する所もあるようです。
その分、夕食は軽めに済ませていたようですね。
アイルランドの1日の食事とは?【夕食】
日本では間食と呼ばれる”ティータイム②”…メニューは午前中と同じです。ここら辺は、イギリスと合うようですね。
夕食は、17~18時台と早く、キャベツとベーコンを一緒に煮込んだ塩味の料理や、アイリッシュ・シチュー、パスタやピザなどの洋風料理が食卓に並ぶことが多いようです。
伝統的なのは”サッパー”と呼ばれる軽めの食事。
内容は、ソーダブレッドと、ソーセージ、チップス(フライドポテト)、ベイクド・ビーンズ。
蒸した野菜が付け合わせで出されることも多かったようです。
合計、”ティータイム”を入れると、1日に5度の食事をするのがアイルランドの食習慣です。