【アメリカ】「日本人」ということ【留学】
「外国」と聞くと、とても特別な物のような気がしてしまう事も多いのではないでしょうか。
特に欧米やヨーロッパの観光地が多く点在する先進国には夢を見がちです。
そしていざ訪ねてみると、嫌でも突きつけられる「自分の主体性」について考えさせられる現実があるということを、今回の記事でご紹介したいと思います。
私は海外の観光地などに行くと大概「你好」と言われました。
「私は中国人じゃない」と言うものの、特に何も無かったかのように一方的に話し続ける人には何度も遭遇しました。
そうです。そんな事は相手からすればどうでもいいことなのです。
中国バブル真っ只中の今観光地で相手にしたいのは金のない日本人ではなく羽振りの良い中国人なのです。
そもそも私は彼らの求める観光客ではないのか、そもそもアジア人なら大体中国語でいいだろうと思っている現実があるということを突きつけられます。
日本人も、日本にいる日本語が通じない人には恐らく「ハロー」と言うことだと思います。
特に何も考えず言うかもしれませんが、先入観による決めつけは相手からすれば「知識の薄いやつだ」と呆れ返るだけか、「必死だな」としか思わないことでしょう。
島国で育てば仕方ないのかもしれませんが、国際化社会だとのたうち回る世の中の風潮の中で、未だに肌の色や国籍で相手をはかりたがる日本人は戦前から何も変わっていないと言えます。
ここで初めて、「日本人」とはなんなのだろうかと世の中に問いたくなるわけです。
「日本で生まれ育った親から生まれた子供」が日本人だとすれば、父が中国人の私は日本人ではないのでしょうか。
国籍が日本であれば日本人でしょうか。では国籍とはなんでしょうか。国籍で人間の主体性をはかることは出来るのでしょうか。
日本人は謙虚で、アメリカ人は言いたいことを素直に言う。
そんな呆れ返るほどのステレオタイプ的イメージを未だに捨てられてないのは政府やメディアの印象操作か、はたまた個人の不勉強さなのか。
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今までの記事の中で私は「留学は特別なことではない」「留学を逃げ道にして欲しくない」と再三書いてきました。
私の考える留学とは「受け入れるということを知る」ことだと思います。アメリカの中華街で英語が通じないこと、 アメリカにいると昨今の日本の漫画やアニメ推しの風潮を受けてか、漫画が好きな人達が私に「日本人だから」と声を掛けてくれるという事が多くありました。
確かに私も漫画は好きですが、私の主体性を「日本人」に起因させてしまうと、恐らく相手が抱くステレオタイプ的「日本人らしさ」に法れない私は、「相手の期待通りの人間でない」為、良好な人間関係は築けないのです。
私は生まれも育ちも日本だけれど、私を「日本人だから」という理由で友達になりたがる人とは決して懇意な仲にはなれませんでした。
それは私が彼や彼女にとって「私」ではなく「彼らの空想上の理想の日本人を期待されたもの」でしかなかったからです。
未だに「アメリカ人」と聞くとcaucasianでブロンドヘアに青い目というものを想像してしまう人も多いかと思います。
要はこれの逆バージョンをやられる可能性が海外では多いです。
多くの人は「アメリカ人の友達が欲しい」などと平気で言いますが、それは一体どういう意味を持つのでしょうか。
こういった事を平気で口にする人の「アメリカ人」は「caucasianで金髪青目」のイメージが強いように思います。
英語が練習したいなら何人だろうと関係ないですし、この言葉に単にステータスとして人間を測ろうとしているような浅はかさが見えます。
昨今、いわゆる外国人に日本をひたすらに賛美させるテレビ番組が多いですが、あんなものは極論でいえばプロパガンダでしかありません。
アメリカに行って住めば分かると思いますが、日本に興味があるのは真面目に日本文化を研究してる大学教授や、そういった真面目な人たちを除けばほんの一部のマニアックなボーカルマイノリティです。
多くの人はこんな超不景気な日本になんの興味もありません。
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人種差別は未だになくなりませんが、肌の色などや背負ってる国籍で判断してくるのは底辺の人間です。
「自分」という主体性をしっかり持ち、1人の人間であるという意識で留学に臨んでいれば次第にこの国籍という概念がいかに保守的で古臭いかがよく分かることと思います。